関節軟骨がすり減る?
足を使った球技が不得意な男、ナカイです。
皆様は、高齢者に多い変形性膝関節症で病院に受診した際、医師がレントゲンを見て膝の関節が変形していますね、「痛みの原因は、軟骨がすり減っているからです」と言われている場面をイメージできますでしょうか?
大半の方が、「軟骨がすり減っている=膝の痛み」があると思われています。
それ、間違った知識です!!
今回は、なぜ軟骨が減っている=痛みではないのか?
では、何が痛みを出しているのか?と変形性膝関節症で膝痛が出現している方に特にお読みいただきたいです。
軟骨の構造・働きについて
軟骨は骨の関節面を覆っています。スムーズかつ強靭で弾力性のある組織で構成成分として約70%が水分を含んでいます。そのほかにはコラーゲン、グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸が含まれています。
軟骨は3~5ミリと薄く、プラスチック製の消しゴムのような硬さ・弾力と言われています。
軟骨の働きは、関節と関節の衝突を緩和させるクッション作用や摩擦を防いで関節の動きを滑らかにしています。
もし、軟骨がなければ、骨と骨がぶつかり、削られていき、骨がボロボロになったり、変形したりします。
そして歩いたり、走ったりするときにはゴツゴツと音がなって、痛みが出ます。
軟骨は痛みを感じない!?
痛みを感じる時は、そこには必ず神経があります。
怪我をした時など、その部分の神経が脳まで信号を与えて初めて痛みを感じます。
しかし、軟骨には神経・血管・リンパが存在してません。
そのため、軟骨に傷がついても痛みは感じません。
最初に書かせてもらったように、軟骨がすり減っているから痛みを感じるということはこれで、間違っているとわかっていただけたと思います。
では、なぜ痛みが出てくるのでしょうか?
膝関節の周りには、脂肪や筋肉、半月板、神経、骨膜が存在しています。
それらの組織が、痛みを発信していて脳に信号を与えています。
では、なぜその組織が痛みの信号を与えているのでしょうか?
それは、膝関節に何かしらのストレスが加わり、上記の組織が耐えられずに痛みとして信号を発しています。
例えば、膝が不安定になっていることが原因で、筋肉や腱がストレスがかかり痛みが出たという形です。
どの組織が痛みを発しているのか、どんなストレスが加わっているのかを丁寧に評価していくことが大切です。
なので、膝が痛い人すべてに筋力トレーニングをしたらいいとか、この薬を飲めばいいとか100%治るわけではないということです。
どうだったでしょうか?
軟骨には、神経がないために痛みは感じないという結果でした。
「軟骨=痛み」ではないことがわかっていただけたと思います。
しかも軟骨はすり減っていないということが証明されています(その説明はまた後日)
なので、膝の痛みを見るときはまずは、痛みの出ている組織を問診や評価を行い、特定させることが重要です。
どこに組織損傷が起こっているかがわからないと痛みを軽減させることはできません。
急性期の痛みだった場合は、その組織損傷の炎症を抑えることで、痛みは引きますが、慢性化した状態(例えば、長時間歩いていると痛みが出る、長期間痛みが続いているなど)はその組織にかかっているストレスを除去しない限り、繰り返し負担がかかり痛みが発生します。
電気やホットパックなどはその場の痛みに関しては、効果がありますが、やはり、動きの動作を修正しないと加わるストレスには効果がありません。
当院は、その場しのぎの施術のみではなく、繰り返すストレスを軽減するためのエクササイズを指導いたします。
そして、自宅でできる体操も指導いたします。
そして、マニュアルの施術ではなく、一人一人にあったオーダーメイド施術を行っております。
なので、毎回違ったアプローチをすることがあります。
そのための説明を徹底しているの安心して施術を受けていただけます。
膝の痛みでお悩みの方は、一度、施術を体験してください。
症状の相談や施術に対しての連絡も受け付けておりますので、ご連絡ください!