スポーツ早期復帰は処置が大切!RICE処置の重要性と正しい方法

サッカーをする学生

スポーツ活動が盛んになり、怪我のリスクが高まっています。

特に学生やアスリートは、新しいシーズンの始まりに伴い、練習や試合で怪我をしやすい時期です。

そこで今回は、怪我の初期対処法として有効なRICE処置について解説します。

この処置が早いか遅いかでスポーツ復帰にも影響があります、そのため正しい知識を取り入れて実行できるようにしましょう!

RICE処置は、急性の筋肉や関節の怪我に対する応急処置の基本的な手法です。

RICEはそれぞれの頭文字をとって名付けられています意味は以下の通りです。

  • 安静(Rest: 怪我をした部位を安静にし、負担を軽減します。
  • 冷却(Ice): 怪我をした部位に冷水や氷を当てて、腫れや炎症を抑えます。
  • 圧迫(Compression: 怪我をした部位に圧力をかけて、腫れを抑制します。
  • 挙上(Elevation: 怪我をした部位を上げることで、血液の流れを促進し腫れを軽減します。

RICE処置は、スポーツ現場なので行われる基本的な応急処置になります。なぜこの処置をしないといけないのか?正しい処置により、スポーツ復帰を早めることができます。

スポーツ復帰は痛みが軽減したらできることではなく、怪我部分の組織が正常に近い状態(痛みがなく、ストレスに耐えれる)に戻ることが重要です。

この状態に戻ることができないと怪我が再発して、完全なるスポーツ復帰ができないからです。

松葉杖と包帯

安静をすることが怪我の対処で一番重要だと言われています。

なぜなら、怪我をした部位を安静にすることで、その部位に余分な負荷をかけず、修復プロセスを助けるからです。具体的には以下の理由が挙げられます。

  • 負担を軽減する:怪我をした部位に負担をかけないようにすることで、その部位の負傷が悪化するのを防ぎます。動かすことで痛みが増したり、傷が広がったりすることがあります。
  • 治癒を促進する:安静にしている間、その部位には無駄な負担がかからず、カラダは修復するためのエネルギーを集中して使うことができます。その結果、怪我の治癒が早まります。
  • 再発を防ぐ:怪我をした部位を安静にしておくことで、再び同じ場所を怪我するリスクを減らすことができます。怪我が完全に治るまで、無理な運動を避けることが大切です。

以下のポイントに気を付けましょう!

  • 部位を固定する:怪我をした部位を固定し、動かないようにします。怪我をした足ならば松葉杖や包帯を使って安定させます。
  • 無理な動きを避ける:怪我をした部位に負担をかけるような動きや運動は避けましょう。日常生活でも気を付けてください。
  • 痛みが引くまで待つ:痛みや腫れが引くまで、無理な運動を控えて安静にしてください。焦らず、じっくりと回復を待ちましょう。

※ただし、早期のスポーツ復帰などで痛みの出ない範囲でリハビリを行う場合があります。その場合は医療機関の専門家の指示に従ってください。

怪我をしたとき、冷却することが大切だと聞いたことがあるかもしれません。でも、なぜ冷却が必要なのでしょうか?今回はその理由をわかりやすく解説します。

  • 炎症を抑える: 怪我をした直後は、その部位が炎症状態になり腫れや熱を持ったりします。冷却することで血管が収縮し、炎症が抑えられます。これにより、腫れが軽減されます。
  • 痛みを和らげる:冷却することで、痛みを感じにくくなることがあります。氷や冷却パックを使って怪我をした部位を冷やすと、神経の伝達が鈍くなり、痛みが和らぐ効果があります。
  • 組織の損傷を抑制する:怪我をした部位を冷やすことで、組織の損傷を抑制する効果があります。特に初期の段階での冷却は、後の回復に大きな影響を与えることがあります。

冷却(アイシング)の方法

アイスパック

冷却する方法はいくつかありますが、簡単にできる方法を紹介します。

  • :氷をタオルや布で包み、怪我をした部位に当てます。20分程度冷やし、その後は休憩を挟んで再度冷やすことを繰り返します。
  • 冷却パック:市販されている冷却パックを使うと便利です。冷凍庫で冷やしておき、怪我をした部位に直接当てます。
  • アイスバス:氷水を入れたバケツなど患部を浸す方法です。足関節の捻挫など部位全体の冷却に適した方法であり、適用部位全体を均一かつ深部まで冷却できることが最大の特徴です。
  • コールドスプレー:スプレー缶に充填された液体を噴霧することで、怪我をした部位に直接冷却効果をもたらします。

冷却(アイシング)の禁忌と注意点

    1. 凍傷のリスク:氷や冷却パックを直接肌に当てすぎると、凍傷のリスクがあります。必ずタオルや布などで包んでから使用し、長時間同じ場所に冷やしすぎないように注意しましょう。

    2. 感覚の鈍化:長時間の冷却や強い冷却を行うと、感覚が鈍化することがあります。怪我をした部位の感覚が悪くなったり、冷えてしまったりする場合は、すぐに冷却を中止し専門家に相談しましょう。

    3. 低体温症のリスク:長時間冷却を続けると全身の体温が下がり、低体温症のリスクがあります。特に高齢者や子どもは注意が必要です。冷却は20分程度を目安に行い、その後は休憩を挟んで再度冷却するなど、適切な間隔を保つようにしましょう。

※適切な冷却(アイシング)の温度は、自分が冷たいと感じる程度の温度で行うことをおすすめします。ただし、冷たさが痛みを引き起こすような温度になると、本来の目的と逆になりますので、注意が必要です!

足関節にテーピング

怪我をした部位に圧迫をすることで、以下のような効果があります。

  • 腫れを抑制する:怪我をすると、組織からの出血などでその部位が腫れることがあります。圧迫をすることで、腫れが広がるのを防ぎ、腫れの吸収を早める効果もあります。
  • 痛みを軽減する:圧迫をすることで、怪我をした部位にかかる圧力が均等になり、痛みが軽減されます。また、腫れが抑えられることで痛みも和らぎます。
  • 安定感を与える:圧迫をすることで、怪我をした部位が安定し、さらなる損傷を防ぐ効果があります。特に関節の周囲の怪我では、圧迫が安定感をもたらします。

※圧迫の強度を強くしすぎて、血流を遮断しないようにしましょう!

足を挙上している図
  • 腫れを抑制する:怪我をした部位を挙げることで、重力の影響を受けずに血液やリンパ液の流れを改善し、腫れを抑えることができます。
  • 痛みを軽減する:高く挙げることで、怪我をした部位にかかる圧力が軽減されます。これにより、痛みが和らぎます。

怪我をした部位を挙げることで、腫れや痛みを抑制し、回復を促進する効果が期待されます。

心臓よりも高い位置に挙げ、安定させることで効果的な挙上を行いましょう。怪我をした際には、早めに挙上を行い、適切な処置を行うことが大切です。

※足関節の捻挫で挙上を行わずにアイシング・圧迫を行うと重力により腫れが足に溜まり、スポーツ復帰のリハビリに影響するので腫れが停滞しないようにしましょう!

RICE処置は、怪我をした際の応急処置として重要です。

この処置は、「安静(Rest)」「冷却(Ice)」「圧迫(Compression)」「挙上(Elevation)」の4つのステップで構成されています。

怪我をした部位を安静にし、冷やし、圧迫し、高く挙げることで、腫れや炎症を抑制し、痛みを和らげ、早期の回復を促進する効果が期待されます。

この処置を行うことで、怪我の症状が軽減され、回復が早まることが期待されます。しかし、重篤な怪我や症状が持続する場合は、専門家の診断と治療が必要です。

当治療院では、あなたの悩みの怪我や不調に対応し、適切な施術プランを提供します。

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