スポーツ障害:バレーボール編
腰椎分離症
腰を伸展(反る)、回旋(捻る)動作を繰り返す、スポーツ競技で多発する障害として腰の疲労骨折(腰椎分離症)が挙げられます。腰椎分離症は、激しい運動や反復的な動作によって腰部に加わるストレスが原因で生じることが多いです。
症状
- 腰痛:腰部に鈍い痛みや圧迫感を感じます。活動時に強くなり、休息すると軽減することがあります。しかし、重度になると安静時にも痛み、圧迫感を感じます。
- 腫れや炎症:疲労骨折が進行すると、周囲の組織に炎症が生じ、腰部に軽度の腫れが見られることがあります。
- 運動制限:痛みや不快感から、普段できていた運動や日常活動が制限されることがあります。特に曲がったり伸びたり、捻る動作が痛みを引き起こすことがよくあります。
- 疲労感:腰の疲労骨折により、全体的な疲労感が増加することがあります。これは痛みや制限された活動によるものです。
- しびれ:腰部からしびが生じ、坐骨神経を圧迫することで下肢のしびれや筋力低下が現れることがあります。これは重度の場合に起こります。
原因
- 過度の負荷:腰椎は、曲げる伸びるの運動が得意で、捻る動作は関節構造上負担がかかりやすくなっています。特に、アタックする場合に腰を必要以上に捻ると負担が過剰にかかります。
ジャンプや着地、急激な方向転換なども腰部に大きな負担がかかります。長時間の練習や試合によって腰部の筋肉や骨に過剰な負担がかかることも原因となります。 - 技術不足:上記の関節構造上により適切なフォームやテクニックの欠如によって、運動中の腰への負担が集中し、疲労骨折が発生するリスクが高まります。
※疲労骨折は、負担が繰り返し起こることで骨の組織に微小な亀裂が入ることで始まります。これが継続的なストレスに晒されることで、亀裂は広がり、最終的には完全な骨折が生じます。
当院の施術
バレーボール競技で発生する腰の疲労骨折は、単なる局所の問題だけでなく、全身のバランスと競技パフォーマンスと密接に関係しています。当院では、単に腰部の症状を緩和するだけでなく、患者様の全身的な健康を考慮したアプローチを大切にしています。
安静と制限した活動
症状が軽度の場合は、特に運動制限が必要はありませんが、痛みや腰椎の骨の状態により活動制限と休息が、疲労骨折の回復に不可欠です。競技や運動の制限を行い、骨が十分に癒えるまで休養をとります。
しかし、患部以外のリハビリテーションを行い、復帰後に基礎体力が下がりすぎないよう管理します。
姿勢と筋肉バランスの改善
全身の姿勢や筋肉のバランスを整えることで、腰部への負担を軽減し、疲労骨折の再発を防ぎます。この負担は全身の姿勢や筋肉の不均衡から生じることがあります。たとえば、腰部に過度な負担がかかることは、足部や背部の筋肉のバランスが崩れた結果として現れることがあります。
適切なフォームとテクニックの指導
人体の関節などの正しい知識を指導して適切なフォームを理解してもらいます。競技パフォーマンスのトレーニングを受け、再発を防ぐための指導を受けることが重要です。
当院では、患者様の症状と状態に応じた適切な治療法を提供し、早期の回復と再発予防をサポートします。選手の皆様が安心して競技に取り組めるよう、最善のケアを提供いたします。お気軽にご相談ください。